作詞家・岩里祐穂と作曲家・上田知華のコンビによる今井美樹の1991年の大ヒット曲「PIECE OF MY WISH」が、2025年現在、再びTV-CMソングとしてオンエアされ、時代を超えて愛される歌声が改めて注目を集めています。

そんな今井美樹の原点とも言える初期3枚のアルバム『femme』(1986年)、『elfin』(1987年)、『Bewith』(1988年)が本日(4月14日)より、待望のデジタルリマスター音源で配信がスタートしました。


 『femme』(1986年)記念すべきデビューアルバム。来生えつこ、鈴木キサブロー、戸沢暢美、中崎英也といったニューミュージック系のクリエイター陣に加え、鷺巣詩郎、小林信吾、そして後に今井美樹サウンドに欠かせない存在となる佐藤準がアレンジャーとして参加。オーディションテープで初めて彼女の声を聴いたフォーライフ松田直ディレクターは、写真も見ずに「声質が圧倒的によかった」とその場で起用を決めた、唯一無二の声の魅力がこのアルバムには詰まっています。

 

『elfin』(1987年)編曲に佐藤準に加え、武部聡志、奈良部匠平らが参加し「ポールポジション」「ふたりでスプラッシュ」といったビート感あふれるナンバーが増え、サウンドの幅も広がったセカンドアルバム。筒美京平作曲、久石譲編曲という布陣による初期の名バラードで、映画『漂流教室』主題歌にもなった「野性の風」も収録されています。


 『Bewith』(1988年)海や夏をテーマに制作されたサードアルバム。現在再注目されている「PIECE OF MY WISH」を生み出した岩里・上田コンビによる最初の提供曲「黄色いTV」も収録。全編曲を佐藤準が担当し、ここで確立された洗練されたサウンドプロダクションは、90年代J-POPの源流の一つとも言えるでしょう。自身初のオリコンアルバムチャート1位を獲得しました。


 最新技術で蘇る瑞々しいサウンドを、ぜひお楽しみください。


 配信リンク: https://bio.to/FqKVUW